産後うつ病と家族との向き合い方

「産褥期うつ病の娘を支える母の思い ― 命を守るためにできること」

ケーススタディ「産褥期鬱病」で医療保護入院した娘を心配する母親からのご相談。

 娘が妊娠・出産の過程で、「赤ちゃんのかわいい笑顔を見たり、泣き声をきくと辛くてたまらない」「生きていることがおっくうで、なんでもない普通の女性にできることでも、パニック発作を起こします。」「寝ていても起きていても泣いてばかりで、飛び降り自殺未遂を起こしました。」現在、医療保護入院中で、身体を装具で拘束されてベッドに固定された状態で寝たきりです。もうどうしてよいのやらわかりません。でも、死んでほしくないので、このままの状態でも、生きていてほしいのです。

母親として、娘の病気と向き合うことは苦しく、つらい時間です。 特に「産褥期うつ病」―産後うつ病で、入院が必要なほど深刻な症状に思い至った娘を目の前にすると、「このまま生きていてほしい」と祈る気持ちと、「何をしてあげればいいのかわからない」という不安が交錯します。

妊娠・出産という人生最大の変化の中で、母親は赤ちゃんの笑顔を見ても苦しくなり、泣き声を聞いても耐えられず、寝ても起きても涙が止まらない日々。 パニック発作が続き、命を絶とうとすることもあります。

産褥期うつ病は、妊娠・出産のホルモンバランスの大幅な変化や、生活環境のプレッシャー、周囲のサポート不足など、様々な困難で発症します。症状が重い場合は「普通の心療内科」ではなく、専門の精神科での入院や継続的な治療が必要です。

うつ病のレベルをしっかりと理解して、命に関わる深刻なケースでは、命を守ることが最優先になります。

うつ病は一時的な「本人の気分」や「気合いの問題」ではなく、治療が必要な病気です。 時間がかかることもありますが、家族の理解とサポートが命を支える力になります。

同じような悩みを持つ家族の方へ―

どうか一人で悩まず、医療スタッフや相談窓口を頼って​​ください。 そして、「生きていてほしい」と願う気持ちが、何よりの支えになることを知ってください。

うつ病アドバイザーより
「つらくても、命を守ることが最優先です。専門家と連携し、家族としての愛情を持ち続けることが、大切な人を支える力になります。」

投稿者 aisalon

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